イスラム教の象徴的な存在であるモスク、その形が特徴的であることから誰もがご存知でしょう。イスラマバードにあるシャーファイサルモスクは現代的なモスクです。設計はトルコ人、資金はサウジアラビアだそうです。さすがにメッカのあるサウジアラビアと言うべきか、石油の国サウジアラビアと言うべきか、宗教的な援助は惜しまないようです。
イスラム教は偶像崇拝を嫌いますから、モスクの中は基本的にお祈りする場所以外には何もないものです。そうは言っても、お祈りの集中力を増すため、あるいは美しい建築物としてでしょうか、ある程度の装飾などはありますね。キリストの像とか本尊さまといったようなものは一切ないのです。
金曜日の午後には大勢が集まってメッカの方向に向けてお祈りが行われます。各人の行くべきモスクは決められているそうです。ムスリム(イスラム教徒)は一日5回のお祈りを行いますが、金曜日の午後以外は職場などでお祈りをします。お祈りは集団で行うことに意味があるようです。
忙しい現代社会では、このお祈りの習慣を厳密に保つことはできませんから、時間的にはフレキシブルな対応が許されています。重要な会議では中座することはありませんが、そうでもなければお祈りが優先されます。