ゴールデンウィークが終わりました。帰国して1か月の私には、家族が揃う連休は楽しい時間です。もちろん、息子たちはエネルギッシュですから、遊ぶ方にも一生懸命でした。家内と私は、ほとんどの時間を家の中の片づけで過ごしました。連休後半には家の中はすっきりときれいになりました。私は日曜大工のようなことばかりしていましたけどね。
昨夜、一昨日は全員集合しての夕食を楽しめました。一昨日は、サラダ、焼肉、スパゲッティ、昨夜は、家内がミョウガのお吸い物、シシトウガラシの豚肉巻き、次男が海老グラタンを用意してくれました。我が家では料理のできないメンバーはサバイバルできないかな。(笑) 休日くらいは私の専業主夫もちょっとお休みです。食事ではワインを楽しんだことは言うまでもないことでしょう。^^
昨日は次男が家にいたので、昼間からテキーラで乾杯でした。もちろん、BGMには南米の音楽を流しました。その間、家内はトイレの掃除をしていましたけど。(笑)
ランチの後は、DVDをレンタルして来て、フランス映画の「ルパン」を楽しみました。あまり話題にならなかった映画のようですが、ハリウッド映画と違った味わいの作品でとても面白いものでした。ルパン三世でお馴染みの名前が登場したり、アニメのようなもみあげなどおかしかったです。そして、この映画ほどストーリーが先読みできなかったものはないかも知れません。いったいどういう話になるのか・・・ さっぱり分からず。でも、エンディングはさすがに洒落ていましたけどね。
魔女役のクリスティーン・スコット・トーマス(イングリッシュ・ペイシェントにも主演女優として登場していました)の不思議な魅力が光っていました。美人だとは思えないのですが、どこか惹かれるところがある演技派女優だと思います。主演のロマン・デュリスについてはよく知らないのですが、好感の持てる演技でした。
久し振りに帰国してみると、長く使用していた電化製品が古くなり、あちこちにガタが来ていました。電子レンジなど20年も使用できたのですから、儲けものと言うべきかも知れません。電子レンジの解凍機能がおかしくなってしまったので、ついに買い替えを決断しました。
システム・キッチンにはめ込んである電子レンジなので、買い替えも簡単ではありません。同じメーカーでも既に同じ大きさの電子レンジは発売していないということで、寸法を測って、電気屋さんに行きました。ショーウインドウを見てみると、最近の電子レンジのサイズの小さいこと、これでは元のところに納めると隙間がいっぱいできてしまいます。
サイズ合わせのために物色していると、そこで見つけたものは、某メーカーのウォーターオーブンという代物でした。係員がいて丁寧に説明してくれました。300度のスチームを使った加熱処理です。おお、これは優れもの、さすがに日本の技術だと感心してしまいました。そこで、衝動買いです。寸法はちょっと高さが大きいだけなので好都合でした。
家に持ち帰り、金のこでカバーの一部を切断して、少し大きくして、スッポリとはまるようにしました。大きさ合わせはまずまずの成功です。
そして、いよいよ試験運転です。マニュアルを読むとなにやらごちゃごちゃと・・・ 空焼きをしてから、いよいよ本番です。丁度、たこ焼きを買って来てあったので、それで試すことにしました。マニュアルを全部読まずに・・・GO! 使用する水は調理するものに合わせて量の調整をする必要があったようです。(汗)
ウォーターオーブンというものは、電子レンジとは違って高速で処理するものではないということ、この認識が大事なようです。より美味しく調理するという強い意思がないと、なかなか操作などが面倒だし、時間も掛かります。毎回、水を供給し、排水処理もしなければならないし、使用後にはオーブンの中の水分を拭き取らなければいけません。
天ぷらなどを電子レンジで加熱するとフニャフニャになってしまいますが、ウォーターオーブンで処理すればサクサクの状態で仕上がるそうです。天ぷらなんて揚げたてを食べる方がいいに決まっていますが、一旦冷めたものにどこまで本気で取り組むべきか・・・という感じです。
結局、ウォーターオーブンというものはそれなりの覚悟を持って使用すべきものですから、使用頻度は低くなりそうです。ま、電子レンジの機能は付いているので、これまで通りの使用はできますけどね。すごい技術だと思って飛びついたけど、それほどのものでもなさそう・・・というのが感想です。
日本人は性善説が好きなようで、そのせいでスーパーマーケットなどでも手荷物を預けるようなことはないようですね。浦島太郎の私にはむしろ違和感があります。タイでもイランでも、スーパーなどに入るときは、紙袋などは所定の場所に預けるのが常識です。もちろん、万引き防止ということが目的なのでしょう。
日本のTV番組を見ていると、スーパーなどのお店がかなり万引きの被害にあっていると報道されています。万引き被害でスーパーが潰れたとかです。犯人の動機は生活苦からではようで、ゲーム感覚なのでしょうか。70代の万引き常習犯もいるようで、現代の道徳や倫理上の問題ではないようです。
考えてみると、スーパーなどは万引きを見込んで、その上で収益を上げているはずですから、万引きそのものは一般の人に対しても影響があるはずです。万引きがなければ、もっと商品の価格を安くできるかも知れませんからね。日本人は監視し合うと書いたことがありますが、昨今は無関心がフツーのようで、そのせいで万引き常習犯が発生するのかも知れません。
周囲の人はまったく無関心、だから万引きはお店との勝負というゲーム感覚になりそうです。窃盗、泥棒というような犯罪を行っているという感覚はないようです。腹切りで有名な日本の倫理も地に落ちたのか、それだけ世の中が荒んでいるのか、浦島太郎にはショックな話です。
手荷物を預けなければいけないということを始めると、店に来てくれる人がいなくなるんじゃないかという心配は日本の経営者にはあるかも知れません。お客様は神様ですという発想は根強いものかも知れませんね。
私は思うのですが、日本でも、スーパーなどでは手荷物は預けるという習慣をつけてもいいんじゃないかな。私は、あらぬ疑いをかけられないように、スーパーやホームセンターに行くときには手ぶら状態にしています。万引き犯なんて疑われたら、不愉快になりますからねぇ。
花というのは誰からも愛されるものなのですねぇ。今朝、チリ(犬)を散歩に連れて行きながら、他所の家の庭を拝見していると、素敵な庭園を見つけました。それほど大きな庭園ではありませんが、庭いっぱいに花が植えられていて、ざっと見渡しただけでも100種類は下らないほどの花がありそうでした。
そのお宅の奥様が丁度庭に出ていたので、私は声を掛けずにはいられませんでした。奥様は大変愛想のいい方で、私が「花の種類が多いですね」と言うと、その理由を話してくださいました。通りがかりの人たちが庭の豊富な種類の花を見て、自宅にある珍しい花を持参して、花の交換を申し出てくれるのだそうです。
こういうのを好循環というのでしょうか、わざわざ花を探さなくても、自動的に収集できてしまうなんていいですね。花の少ない普通の家ではちょっと考えられないことでしょう。もっとも、いろいろな種類の花が増えて、庭の手入れが大変になるという嬉しい悲鳴があるかも知れませんけどね。
私は世界各地を見てきていますが、日本の家の庭の花の種類の多さに驚かされます。日本人は和食だけでなく世界中の食事を好むように、花についてもいろいろな種類を楽しむのが好きな国民のようです。日本では、決して広くない庭にさまざまな花が咲き、さらに植木鉢にもたくさんの花が咲いていますね。
食事で日本人にとって人気のあるのは、中国料理、韓国料理、イタリア料理、フランス料理、タイ料理、メキシコ料理でしょうか。植物の原産地では、地中海沿岸地域、南アフリカ、マダガスカル、中国、中南米辺りが多いでしょうか。食事と花の分布は少し違っているみたいですね。
西欧や南米では、大きな庭を持つお金持ちを除くと、大抵はアパートの窓に花を飾っています。中庭のあるアパートには植木が植えられていますが、種類はそれほど多くはないと思います。イランでは、私はテヘランの高級住宅地域に住んでいましたが、近所の庭をみても日本の庭ほど多くの種類の花があるものを見たことがないような気がします。私の入居していたアパートには庭師がいて庭園の管理をしていましたが、花の種類はそれほど多いものではありませんでした。
気候の違いもあるでしょうが、日本だって高温多湿という特徴を持っていますから、日本が花の生育に恵まれているとは言えないでしょう。実際、熱帯の国で咲いている花を日本に持ち込んで開花させるというのは難しいことのように思えます。それでも、日本では温室栽培された世界中の園芸種が楽しむことができますね、すごいことだと思います。
イランでの生活と日本での生活とで大きく変わったことの一つに天気予報を見るということがあります。イランはご存知のとおり滅多に雨が降りませんから、天気予報なんてまず必要としません。ところが、日本では不可欠な情報になります。天気だけでなく、気温の情報も重要ですね。
傘を持って外出すべきか否か、毎朝天気予報を確認しないといけません。日本がそれだけ雨の多い国ということを痛感させられます。そして、移動性高気圧のせいでしょう、一日の最高気温がかなり変化するのも日本ですね。イランでは、季節に合わせて衣類を変えればいいだけなのですが、日本ではそうは行きませんね。
イランでは、気温の日較差が大きいのですが、日本では日による最高気温の変動がかなり大きいと感じます。日本で生活すると気温変化に注意していないと風邪を引く可能性が高そうです。実際問題、今の季節でも最高気温は13~23度くらいで変動しているようです。日によって10度も違うのですから、注意していないといけませんね。
私は、この13年間、ほとんど熱帯の国で仕事をしていましたし、イランは砂漠の国でした。傘を持つという習慣は完全に忘れてしまっています。熱帯では、スコールのような雨ですから、傘なんて役に立ちません。その代わり、1時間も待てば、雨はやんでしまいます。さらに、日本と違って、そのような国では、1時間程度はなんでもありません。^^
日本という国、雨や最高気温に注意していればいいだけではありませんね。今では大洪水というのは滅多にありませんが、それでも台風の進路には注意を払わないといけないし、鉄道への影響も心配されます。その上、地震、津波、火山の噴火などにも注意を払っていないといけないのですから、大変な国だと思います。
こういう日本ですから、自然科学が発達するのは当然なのかも知れません。災害の未然防止のための予測、災害対策、構造計算、土木工事、などなど。日本が技術先進国であるのは、努力したからというよりも、努力しなければならなかったからなのでしょう。
閑話休題、今回の帰国で、日本の天気予報の精度、緻密さには驚かされました。これだけ複雑な地形を持った日本ですから、外れることはある程度仕方がないと思いますが、国民の高い関心事であるということで、並々ならぬ努力がなされ続けられているものだと思いました。
それにしても、雨の日に出勤しなければならない日本のサラリーマンの方々、大変ですね。梅雨入りする前に五月晴れの日がたくさんあることを期待したいものです。