イランでの生活と日本での生活とで大きく変わったことの一つに天気予報を見るということがあります。イランはご存知のとおり滅多に雨が降りませんから、天気予報なんてまず必要としません。ところが、日本では不可欠な情報になります。天気だけでなく、気温の情報も重要ですね。
傘を持って外出すべきか否か、毎朝天気予報を確認しないといけません。日本がそれだけ雨の多い国ということを痛感させられます。そして、移動性高気圧のせいでしょう、一日の最高気温がかなり変化するのも日本ですね。イランでは、季節に合わせて衣類を変えればいいだけなのですが、日本ではそうは行きませんね。
イランでは、気温の日較差が大きいのですが、日本では日による最高気温の変動がかなり大きいと感じます。日本で生活すると気温変化に注意していないと風邪を引く可能性が高そうです。実際問題、今の季節でも最高気温は13~23度くらいで変動しているようです。日によって10度も違うのですから、注意していないといけませんね。
私は、この13年間、ほとんど熱帯の国で仕事をしていましたし、イランは砂漠の国でした。傘を持つという習慣は完全に忘れてしまっています。熱帯では、スコールのような雨ですから、傘なんて役に立ちません。その代わり、1時間も待てば、雨はやんでしまいます。さらに、日本と違って、そのような国では、1時間程度はなんでもありません。^^
日本という国、雨や最高気温に注意していればいいだけではありませんね。今では大洪水というのは滅多にありませんが、それでも台風の進路には注意を払わないといけないし、鉄道への影響も心配されます。その上、地震、津波、火山の噴火などにも注意を払っていないといけないのですから、大変な国だと思います。
こういう日本ですから、自然科学が発達するのは当然なのかも知れません。災害の未然防止のための予測、災害対策、構造計算、土木工事、などなど。日本が技術先進国であるのは、努力したからというよりも、努力しなければならなかったからなのでしょう。
閑話休題、今回の帰国で、日本の天気予報の精度、緻密さには驚かされました。これだけ複雑な地形を持った日本ですから、外れることはある程度仕方がないと思いますが、国民の高い関心事であるということで、並々ならぬ努力がなされ続けられているものだと思いました。
それにしても、雨の日に出勤しなければならない日本のサラリーマンの方々、大変ですね。梅雨入りする前に五月晴れの日がたくさんあることを期待したいものです。