久し振りに帰国してみると、長く使用していた電化製品が古くなり、あちこちにガタが来ていました。電子レンジなど20年も使用できたのですから、儲けものと言うべきかも知れません。電子レンジの解凍機能がおかしくなってしまったので、ついに買い替えを決断しました。
システム・キッチンにはめ込んである電子レンジなので、買い替えも簡単ではありません。同じメーカーでも既に同じ大きさの電子レンジは発売していないということで、寸法を測って、電気屋さんに行きました。ショーウインドウを見てみると、最近の電子レンジのサイズの小さいこと、これでは元のところに納めると隙間がいっぱいできてしまいます。
サイズ合わせのために物色していると、そこで見つけたものは、某メーカーのウォーターオーブンという代物でした。係員がいて丁寧に説明してくれました。300度のスチームを使った加熱処理です。おお、これは優れもの、さすがに日本の技術だと感心してしまいました。そこで、衝動買いです。寸法はちょっと高さが大きいだけなので好都合でした。
家に持ち帰り、金のこでカバーの一部を切断して、少し大きくして、スッポリとはまるようにしました。大きさ合わせはまずまずの成功です。
そして、いよいよ試験運転です。マニュアルを読むとなにやらごちゃごちゃと・・・ 空焼きをしてから、いよいよ本番です。丁度、たこ焼きを買って来てあったので、それで試すことにしました。マニュアルを全部読まずに・・・GO! 使用する水は調理するものに合わせて量の調整をする必要があったようです。(汗)
ウォーターオーブンというものは、電子レンジとは違って高速で処理するものではないということ、この認識が大事なようです。より美味しく調理するという強い意思がないと、なかなか操作などが面倒だし、時間も掛かります。毎回、水を供給し、排水処理もしなければならないし、使用後にはオーブンの中の水分を拭き取らなければいけません。
天ぷらなどを電子レンジで加熱するとフニャフニャになってしまいますが、ウォーターオーブンで処理すればサクサクの状態で仕上がるそうです。天ぷらなんて揚げたてを食べる方がいいに決まっていますが、一旦冷めたものにどこまで本気で取り組むべきか・・・という感じです。
結局、ウォーターオーブンというものはそれなりの覚悟を持って使用すべきものですから、使用頻度は低くなりそうです。ま、電子レンジの機能は付いているので、これまで通りの使用はできますけどね。すごい技術だと思って飛びついたけど、それほどのものでもなさそう・・・というのが感想です。